桑の話からいたしましょう。

5000年前その以前より中国黄河流域では、桑が食されていました。
私も桑の木を育てていますが、葡萄を小さくしたような赤い実はとても甘くて美味しいです。
葉も食用になります。若葉を水でさっと洗い生でいただきますと、口の中に粘りがどんどん出てきて まるでくせのないモロヘイヤのようです。天婦羅にしても美味しかったです。
(天婦羅なら衣を厚くした方がもちもちして美味しかったです。)

実はマルベリー (Mulberry) と呼ばれ栄養価も高く、 高い抗酸化作用で知られる色素・アントシアニンをはじめとする、ポリフェノールを多く含視ます。
葉はデオキシノジリマイシン(1-deoxynojirimycin; DNJ)ブドウ糖の類似物質(アザ糖類の一種)であり、血糖値の上昇が抑制される効果があるとされています。近年では桑茶や桑葉の粉末も販売されています。
根皮は日本薬局方によると 桑白皮(そうはくひ)という生薬であり、利尿、血圧降下、血糖降下作用、解熱、鎮咳などの作用があります。

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そんな桑に付いた害虫がカイコの祖先であるクワコ (Bombyx mandarina)でした。
そのクワコの幼虫も食すると美味しく、繭になると捨てられていました。

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伝説によれば黄帝の后・西陵氏が、庭で繭を作る昆虫を見つけ、黄帝にねだって飼い始めたと言われています。絹(silk)の語源は、西陵氏(Xi Ling-shi)であるといいます。
中国絹織の歴史は5000年前からとされています。

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シルクロードが栄えた時代では蚕の卵や幼虫を国外に持ち出すことは大罪とされていました。見つかるとその場で死罪になるほどでした。
しかしインドの僧侶がじゃがいもに紛らせて卵の持ち出しに成功し、世界に広まったという説が残っています。

(桑の実以外の写真は24年にカンボジアにて撮影したものです。)