京都の伝統工芸 西陣織 つづれ織の着物(きもの)帯の魅力を伝える 「京都西陣織小玉紫泉つづれ織工房」

つづれ織完成までの工程

<当工房の糸>
つづれ織の糸は2本の糸に強い撚りがかかって1本になっているのが特徴で「諸撚り」と呼ばれています。通常の着物や帯の糸よりかなり太めで、630~756デニー ルあります。当工房ではすべて国産のもので中でも貴重な新小石丸まで用途に合わせて使用しています。

糸

染め

<染め>
化学染料や大量の糸を染める場合には、信頼できる染め工場に依頼しています。天然染料や少量の糸を染める場合、また、微妙な色を出したいときには、工房にて草木染めをしています。

染め

タテ糸の準備

<糸繰り>
木枠に糸を巻いていきます。糸操り、整経、タテ接ぎなどの工程は、細分化が進んでいる西陣ではそれぞれ専門の方がいらっしゃいますが、当工房ではすべての職人が、すべての工程ができるよう訓練されています。

糸繰り








<整経1>
木枠に巻いた糸をならべ、整経の準備をします。

整経1













<整経2>
木枠に巻いた糸から、帯の長さと帯巾の本数を整経台に巻き取ります。帯の長さは、なごや帯で焼く5メートルですが、うちでは通常2本分=10メートル+αを整経しています。帯巾の本数は なごや帯40枚そうこうで426本用意します。

整経2









<タテ接ぎ>
機に残ったタテ糸と整経したタテ糸を一本一本機結びでつないでいきます。その時両端の糸の先を水に湿らせるとしっかり繋がれます。絽用の生成り糸は水で濡らしません。

タテ接ぎ




<タテ巻き1>
つないだタテ糸を後ろに巻き取ります。このタテ巻きは二人で行います。片方は機の後ろにしゃがんで機草(ダンボール紙)をはさみながら巻き取ります。

タテ巻き1





<タテ巻き2>
もう一人は機の前に立ち、糸をさばきながら後ろに送ります。この時タテ糸の全てが均等な張りになるようにゆるませずににぎります。

タテ巻き2










<タテ巻き3>
つづれ織りは強い張力をかけるため、タテ糸を糊でしっかり貼り付けます。

タテ巻き3

下絵

<下絵>
紙に線画を描いたのち、色鉛筆で色をつけていきます。当工房では小玉紫泉自らデザインしたものがほとんどですが、 お客様のご要望により手直ししたり、色を変更させていただくこ ともあります。

下絵

ヌキ糸の準備

<ヌキ糸>
色糸を選びます。見本になる色糸や実際に織るのに必要な色糸が無ければ、染めるか染屋に発注します。。ヌキ糸は管に巻き、杼(シャトル)に入れます。

ヌキ糸

製織

<織り>
つづれ織りは、ヌキ糸をだぶつかせてタテ糸が見えないように打ち込んでいく織り方のひとつで平織りの一種です。 当工房では、織りはじめには竹ひごを入れ巾を固定させます。写真は 無地織りを20センチほど織り進んだところです。

織り




<無地織り>
踏み木を片足ずつ踏むとタテ糸が1本おきに上下に分かれその間に片手で杼を飛ばし、もう片手でキャッチし、かまち(写真の左手でつかんでいるもの)を手前に寄せ「ポン」と音がするくらいに打ち込みます。つづれ織りは突出しが斜め34度くらい必要です。

無地織り




<柄織り>
柄用の色糸を少なく巻いた管を小杼に入れ、必要な部分だけタテ糸をすくって織りますが、この柄織りと無地織りとの境目がわからないように=つまり段がつかないように美しく織るには熟練が必要です。細かい柄に なると1日に1~2cm程度しか織り進めないことあります。

柄織り

仕上げ

<検品>
最初から最後まで、織り傷がないか、汚れがないかなど両面検品します。重さ、巾、長さを測ります。最後に呉服札にロット№(紫泉が独立してから作品1つずつに製織№を付けています。最後に作品名を記入します。

検品




<検査>
織りあがったらハサミを入れ、長さや巾、重さを測り検品します。その後、西陣織工業組合の審査を受け証紙をいただきます。

検査

仕立て

<仕立て>
桐箱に仕立てた帯を納めたところです。

仕立て

完成

<桐箱入れ>
こちらでお仕立てをさせていただいた時はサービスで桐箱をお付けしています。ふた裏に現反検査をしていただいた「伝統産業品の指定マーク」、お手入れの仕方などを貼付します。

無地織り




<ふたの表書き>
紫泉本人が心を込めて書いています。これにて完成です。

無地織り