西陣織(つづれ織)着物帯や額、懐紙入れなどの商品や西陣織の特徴などをご紹介して西陣織の魅力を京都の女性伝統工芸士小玉紫泉がお伝えいたします

基礎知識/Q&A

着物って着てみたいけれど、着る機会なんて数えるくらいだし、敷居の高いものだから私には関係のないもの・・・と思っていたんだけれど、最近なんだか着物って素敵だなと思うようになって、結婚式やパーティーに着て行きたい!!と思ったんだけど、着物や帯について何も知らない。どうしよう・・・
着物が若い女性を中心に人気が出てきた昨今、こんなお話はめずらしくはないのでしょうか。そんなとき、基礎知識としてご覧になってください。
また、こちらに掲載していない疑問についても、みなさまからのご質問で多いものを随時掲載していきたいと思っています。

Q1.着物について知りたいのですがまず何から勉強したらよいのでしょうか?

着物や着物帯は「染め」と「織り」の二種類に分けることができます。冠婚葬祭でよく見かけるトロンとした黒ベースの着物は代表的な染めの着物で、黒留袖といいます。逆にお洒落着や街着としてみかけるザラッとした風合いのある着物が織りの着物です。基本的に着物は「染め」のほうが格式が高く、帯は「織り」のほうが格式が高いと言われます。しかし近年では、昔ながらの手間隙かけた「織り」の着物が希少価値となり、格があがるという現象が起こっています。着物もファッションの一つですので時代によって移り変わりや流行があるということですね。

Q2.染めの着物や着物帯にはどんな種類があるのですか?

織りあがった白生地に後から色を加えたものが 「染め」 で別名「後染め」といいます。
染めのなかでも、日本の手描き友禅ほど華やかで緻密な技巧を凝らした民族衣装はないといわれるぐらい、日本が世界に誇れる染色技術の一つです。
三大友禅は、京友禅、加賀友禅、江戸友禅です。
京友禅は、金や紅などのあでやかな色彩に刺繍と疋田が入るのが特徴です。加賀友禅は自然の色調で、ぼかしの技法は京友禅とは逆で、外を濃く中を淡く描くのが特徴です。江戸友禅は寒色系の渋い色彩が多く構図もさっぱりしていて粋な模様が多いのが特徴です。その他染めの技法は実にさまざまな種類があります。ぼかし染め、蒔糊、型染め、絞り染めなど。
また、金彩や箔、螺鈿、刺繍なども後から描き加えるので後染めと言えます。

Q3.織りの着物、特に紬の着物について教えてください。

織りは別名「先染め」といい、糸の状態で染色してから織り上げた生地でできています。
染めは大きな都市で作られていることが多い一方、織物は日本全国で作られていま す ので産地や素材によってわけると 相当 な種類になります。代表的なものを紹介いたしましょう。
絹の着物の他には、玉 繭から生糸を紡いでつくる紬(つむぎ)、綿花の綿を紡いでつくる木綿、その他麻などを裂いて糸にする食物繊維の織り等があります。織りの中でも紬の着物は織りあがるまでに30工程ほどあるため、現在では大変手間のかかる織物として認知されています。東北では長井紬、米沢紬、関東では結城紬、黄八丈、中部北陸では信州紬、群上紬、牛首紬、十日町紬、塩沢紬、小千谷紬、六日町紬、沖縄では久米島紬、首里紬、九州では綾の手紬、大島紬、などがあげられます。鹿児島の奄美大島で織られている本場奄美大島紬は自生している車輪梅の枝で染め、泥に含まれている鉄で媒染することによって黒く染まったもので、泥大島と呼ばれています。御召は西陣の職工が考案した強撚りの 織 生地 ですが 、江戸時代の将軍がいたく気に入り好んでお召しになったのでこの名がついたと言われています。

Q4.礼装用の着物帯を購入しようと思っているので格式の高い織りの帯について詳しく教えてください。

織りの中でも金銀などを基調としてあでやかな色彩がちりばめられた織物をご紹介します。
錦織・・・主に振袖の帯として用いられている豪華な織物です。
佐賀錦・・・経糸(たて糸)に金銀の糸や箔を、緯糸(ぬき糸)に色糸を用いた織物。
唐織・・・能装束・打掛け・丸帯に仕様される重厚な織物です。一見柄が刺繍に見えるのが特徴です。
綴織・・・中でも爪先で糸かき寄せながら少しずつ織り進める爪掻き本綴は大変贅沢な一品です。

Q5.着物帯の種類と仕立てがよくわからないのですが。

帯の種類は織り帯・染め帯・刺繍帯とあり、サイズは仕立て方で丸帯、袋帯、なごや帯、袋なごや帯、半幅帯、細帯、男帯などとさらにわけられます。
織りの丸帯と袋帯は格が高く、丸帯は長い帯を中央で半分に折って二重にして仕立ててあるので晴れの場・喜びの場で好まれます。丸帯はすべてが二重なので重く締めていて疲れる、値段が高くなるなど様々な原因により最近あまり見かけなくなりましたので 現代は代わりに袋帯が礼装の代表となっています。しかし礼装といえどもお葬式などの礼装では二重に重なってはいけないのでなごや帯を締めます。但しつづれ帯だけは例外で、なごや帯でも第一礼装に使えます。
普段着物を着る際に最もよく用いられるのがなごや帯と袋なごや帯です。 なごや帯はお太鼓の部分が二重に仕立ててあり、腹の部分は普通、半分の幅に折り仕立てます。
当方のつづれ帯は腹の部分は仕立てずに手先 30 センチだけ半分に折って仕立てています。お締めになられる時に自由にお好きな幅に折って締めることができることと、しまいやすいように考えているからです。
袋なごや帯はお太鼓の部分が二重太鼓が締められるように長くなっています。重さが袋帯より軽くなるため 少しでも締めた時、楽になるようにと考えられたものです。
半幅帯は浴衣を着る時によく見かけますのでご存知の方も多いと思いますが、普段の着物にも合わせる方が増える傾向にあるようです。 (昔の一般女性は日常には半幅帯を締めていたようです。)
着物の種類やTPOによって帯を使い分けられるようになると素敵ですね。

Q6.着物の TPO について教えてください。

留袖(黒留袖)  五つ紋付の黒地・豪華な裾模様はミセスの第一礼装
(色留袖)    ミス・ミセス問わず着ることのできる第一礼装
(振袖)     ミスの第一礼装
(訪問着)    絵羽模様が特徴・紋を付ければ準礼装に。
(付け下げ)   訪問着より少しくだけて、小紋よりは余所行きの気軽な社交着
(色無地)    紋を付ければ吉凶両用の準礼装・略礼装に。
(小紋)     お洒落着として楽しむ着物。ちょっとしたパーティも可。
(浴衣など)

Q7.結婚式で着物を着る時に決められていることはありますか?

まず着物ですが、フォーマルな冠婚葬祭の場合五つ紋が正式です。(貸し衣裳の場合でも無難な紋が五つ入っています)。染めの五つ紋付留袖や色留袖に豪華な裾模様が入ったものはミセスの第一礼装となります。帯締めや帯揚げは白の礼装用にし、草履は台の高めの豪華なものを合わせると良いでしょう。
ミスの第一礼装は成人式にみかける振袖ですが袖丈の長さには数種類あり長いほど格が高くなります。しかし、最近では簡単なパーティ形式の式も多いので、略式で三つ紋一つ紋または紋なしでもOKの場合も少なくありません。紋 無し を着ていく場合は、失礼のないよう本人に直接許可をもらっておくとよいかもしれませんね。
帯はフォーマルならば、やはり織りの丸帯や袋帯の金糸銀糸を使用したものが適切です。特に錦・佐賀錦・唐織り・綴などで喜びを表す重厚な古典柄や格のある柄を合わせます。
あくまでも招待して下さった方に失礼のないように考えて 着物や帯選びをすることが一番大切 なことですね。

Q8.着物帯の柄ってすごい種類がありますが、結婚式にふさわしい模様ってありますか?

吉祥文様・・・おめでたい席に必ずといっていいほど登場する文様。
( 鶴・松竹梅・宝尽し・鳳凰・四君子など)
正倉院文様・・・正倉院に保存されている染織品・鏡・什器に施された文様
(幾何学文様・ぶどう唐草など植物文・動物文など)
有職文様・・・奈良・平安・鎌倉・室町の貴族が愛した美術工芸品に描かれた文様
(七宝文・亀甲文・立湧文・菱文・たすき文など)
天井絵文・・・寺院や名家の格天井や屏風絵に描かれた絵柄
絵巻文様・・・日本絵巻にでてくる風景や動植物がそのまま描かれた絵柄

Q9.着物帯の結び方はいろいろあるのですか?

大きく分けるとお太鼓結びと変わり結びにわけられます。
現在はお太鼓結びが主流で、晴れの場所へは二重のお太鼓結び、それ以外では一重のお太鼓結びがほとんどです。一重二重と言ってもそばに言ってまじまじと見ない限りわかりません。喜びを表す古人の、細部にわたる心配りを感じますね。変わり結びは、振袖や浴衣などで可愛く華やかに結ぶものでたくさんの種類があります。特に半幅帯は扱いやすいこともありアレンジを楽しめる帯といえます。リボン結び・文庫結び・おいそ結び・後見結びなどお嬢さん方に是非トライして頂きたいものばかりです。

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